円舘工芸舎
美幌商工会議所(北海道)では、地元の優れた商品を「びほろブランド」として認証し、他の商品との差別化を図ることで全国への販路拡大に向けPRをしている。今年度は新たに10商品が認証された。
美幌町で開業して50年の円舘工芸舎から、道産の槐(えんじゅ)の木が持つ魅力を「木地師」と呼ばれる職人の技術を生かし一つ一つ手づくりで制作した「延寿杯」と、新製品「サンピラー」の2品が認証された。サンピラーは、網走の「流氷硝子(がらす)館」のリサイクルのグラスに、合わせ技術で制作した槐のウッドカバーを装着。炭酸飲料を注いだ際に柱のように泡が立ち昇る仕掛けで、冬場の自然現象である「サンピラー(太陽柱)」をイメージしている。
「事業承継に伴い、異業種の職人とのコラボレーションによる新ブランド『en-date(エンデイト)』を立ち上げました。使い終えた蛍光灯を原料としたガラス製品でリサイクルの重要性を訴え、地球温暖化に配慮した窯を考案するなど、環境問題に取り組んでいる流氷硝子館の職人とのご縁により、極寒の地で見られるサンピラーをイメージした製品が生まれました。材料は木と塗料のみで、自然に返る製品を使用することで、環境に配慮したものづくりに関心を持ってもらえればうれしいです」と代表の円舘金さんは話す。
お問い合わせ
円舘工芸舎
所在地:北海道網走郡美幌町日の出1-3-17
電話:0152-77-3918
※このコーナーは不定期で掲載します。
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