日本商工会議所は2月8~10日、地域資源や伝統の技を生かした特産品・観光商品を集めた共同展示商談会「feel NIPPON春2022」を東京ビッグサイトで開いた。同展には28都道府県の47商工会議所が参加。3日間で約14・5万人が訪れた国内最大級のギフト商品見本市「東京インターナショナル・ギフト・ショー」と同時開催の「グルメ&ダイニングスタイルショー」内で、地域発の食・旅・技の商品PR、バイヤーとの活発な商談が行われた。
期間中の商談件数は836件、見積もり依頼件数526件。短期間で多くの成約を獲得し、継続案件も633件に上った。
コロナ禍の中での開催となり、過去に複数回の出展を経験している商工会議所担当者は、「感染症対策をどう徹底するか、安全をどう担保するのかなど事前にシミュレーションを重ねて会場入りしました」と対策に万全を期したことを強調。「内にこもってばかりいるとモチベーションが下がる。現状を打破する絶好の機会だった」と別の担当者は出展の意義を語った。
「様子見の来場者が少ない。質の高い商談ができている」と来場者の質の違いを指摘する事業者もあった。深刻な売り上げ減に悩む飲食事業者は「小規模ホテルから引き合いがあり、コラボレーションの提案もあった」と手応えを口にする。
商品コンセプトだけでなく、パッケージや陳列方法、ディスプレーの細部にまで気を配った商工会議所のブースは大盛況。また、商談成功のための事前準備に時間を費やした商工会議所と出展事業者は、バイヤーへの円滑かつ的確なアピールとスムーズな商談で成果を上げていた。
最新号を紙面で読める!