食品部門で日本商工会議所会頭賞に輝いたのは「菓子工房 青い空」(神奈川県足柄上郡)の「青みかんジャム」。温州みかんの摘果(間引きする未完熟の実)を活用して開発したジャムだ。
青みかんの果皮には同店代表の本田比佐子さんも悩まされていた花粉症やアレルギーの予防効果が期待されるヘスペリジンなどの成分が多く含まれているといい、それを聞いた本田代表は菓子やジャムをつくろうと思い立ち開発を開始。しかし、青みかんの果皮は熱を加えると変色してしまうため、きれいな緑色を出すのに試行錯誤した。
間引きされた青みかんが、大量に廃棄処分されていたのを目撃した本田代表は、これを食材として有効活用したいと思い、約4年かけて商品化を実現した。
同店は、他にも青みかんを使った和菓子などを販売。廃棄される食材の活用、果汁ではなく果皮を使ったアイデアなどが評価された。
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