ASEAN各国で組織する日本人商工会議所の連合体であるASEAN日本人商工会議所連合会(FJCCIA)は8月10日、リム・ジョクホイASEAN事務総長との対話を開催した。日本側代表として参加したFJCCIAの嶋田慎一郎議長(フィリピン日本人商工会議所会頭)は、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)と連名による「ASEANに対する要望と提案」を提出。具体的には、ASEANの目指すASEAN包括的復興枠組み(ACRF)の方向性に沿って「ASEAN域内市場とより広範な経済統合の潜在性最大化」「包括的なデジタル・トランスフォーメーション」「より持続可能で強靭な未来」「人的資本の開発」の4点を強調し、要望書の内容の早期実現を求めている。
また、カンボジア日本人商工会、ジャカルタ・ジャパン・クラブ、ラオスとバンコク日本人商工会議所の代表からも、それぞれの国の課題解決に向けた具体策を提言。ASEANのリム事務総長は、日本側の要望のフォローアップを行っていく考えを表明した。
対話は2008年から実施しており、今回が14回目。日本商工会議所は、今回の対話にはオブザーバの立場で参加している。
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