PROFILE
全国各地で地域の未来のために励むYEGメンバーを紹介するコーナー。7月号は阿南YEGの星場俊之さん。氏が代表を務める岡部機械工業は2020年に「四国でいちばん大切にしたい会社大賞」を受賞。コロナ禍でも同社のDX技術を駆使し、成長へとつなげた取り組みを伺います。
―まず「四国で~大賞」の受賞についてお聞かせください。
働く従業員の幸せづくりをしたい、そのために何をするべきか常に考えています。この賞は社員へのヒアリングからの受賞なので、評価点は不明ですが、有給休暇を増やし残業を減らす取り組みや、男性社員への育児休暇推進などが評価されたのでは。
―コロナ禍での新たな取り組みにつながった御社の特徴的な技術について教えてください。
大手製薬会社との共同で錠剤への印刷検査技術を開発しました。検査と印刷を同時に20万錠/時以上の速さで行うことができます。
―どのように活用されたのでしょうか。
この技術はカメラで画像を取得処理する能力が重要で、その技術を製造現場の省人化のために検査装置へと応用しました。
―営業方法にも工夫されたそうですね。
阿南は交通の便が悪く、コロナ禍では営業に行くことも困難です。そこで「画像検査.com」という専用HPを開設、YouTubeやZoomを活用して、社員が講師となり無料の技術セミナーを開催しています。ものづくり企業の活性化につながればと始めた取り組みですが、大手企業から引き合いが来るなど、想定以上の効果も得られています。
―最後に今後の取り組みについてお聞かせください。
今年度から中長期ビジョンを社員と一緒につくっています。会社とは人であり、人をどう育てるか。技術だけではなく、社会人としてという目線で向き合っていきたいです。
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