日本・東京商工会議所は7日、女性活躍推進取り組み事例集「Wのキセキ~女性が輝く職場づくり~」を発行した。女性活躍推進の取り組みを業績の向上につなげた中小企業6社を徹底取材。各社の取り組みの「キセキ(軌跡)」とともに、今後、活動に力を入れるフォロワーに課題解決策のヒントを提供する内容となっている。
事例集では、6社の取り組みを「背景(Why)」、「取り組み内容(What)」、取り組みのプロセスでぶつかった「壁(Wall)」、取り組みの結果得られた「成果(Win)」の四つのポイントを「逆引きINDEX」として一覧化。各社の取り組みの現状や現在抱えている課題・悩みに応じた解決策を手軽に探せるようにしている。
事例集に掲載された一般貨物自動車輸送業の大橋運輸株式会社(愛知県瀬戸市)のケースでは、多様な人材の力で社内改革に取り組み、健康と働きやすさを重視した組織体制への転換に成功。地域貢献と女性活躍で新事業が軌道に乗り、改革前に9割だった下請け比率は、1割以下に改善している。
洋傘製造・卸売・小売の株式会社小宮商店(東京都中央区)の場合は、一人の女性社員を中心に、周囲を巻き込みながら働きやすい職場づくりを推進した結果、女性目線による商品企画・ブランド戦略で売り上げが増加。課題だった職人の高齢化による後継者不足の解消、知名度UPで若手人材の増加につながった。
冊子は、オールカラー、32ページで日商・東商のホームページからもダウンロード可能。9月26日にハイブリッド方式で開催するシンポジウム「成長戦略としての女性活躍推進~Wのキセキ~」(大橋運輸、小宮商店も参加予定)では来場者に無料で配布する。
詳細は、https://www.jcci.or.jp/sangyo2/20220907_Wnokiseki.pdfを参照。
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