全国各地の商工会議所が、東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で地域の〝自慢の逸品〟を紹介する「地域うまいもんマルシェ」。今回は、2022年11月29日~12月5日に出展した下諏訪の〝逸品〟を紹介する。
下諏訪商工会議所は、信州で昔から食べられてきた川魚料理や昆虫食など地域に根付く食品を出品した。これらは海のない信州で、数少ない動物性たんぱく質の供給源となってきたもの。今ではより食べやすく調理加工され、郷土料理として変わらず親しまれている。
「川魚三昧」(丸六本山川魚店)は諏訪湖のコイ、フナ、ワカサギをやわらか煮、唐揚げ、甘露煮にした詰め合わせ。「虫食(むしくい)三昧」(同)はイナゴ、蜂の子、蚕(かいこ)のさなぎを煮付けた地元の味で、どちらもお酒やご飯によく合う。また、食料危機に備える次世代フードとして最近注目されているコオロギを使った「コオロギせんべい」(諏訪せんべい本舗)も販売。諏訪地域に21年に開設されたコオロギ養殖工場と地元の事業者が連携し、生地にコオロギパウダーを使用した香ばしい塩味のせんべいに仕上げている。
そのほか、諏訪湖の手長エビ、ワカサギを使ったせんべいや、長野のリンゴやクルミ、クコの実、ゴマ、唐辛子などを信州みそに練り込んだ和食料理店の総菜みそ「七福味噌 旨辛」(二十四節氣 神楽)、信州産山椒(さんしょう)の実をオリーブオイルに漬け込んだ「香ぐら信州山椒オイル」(同)などもブースに並んだ。
ブースでは、事業者らが試食を提供し、信州の食文化をアピールした。
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