全国各地の商工会議所が、東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で地域の〝自慢の逸品〟を紹介する「地域うまいもんマルシェ」。今回は、2022年12月20~26日に出展した半田の〝逸品〟を紹介する。
半田商工会議所は、愛知県西部の知多半島で1892(明治25)年からしょうゆやみそづくりを続ける老舗・キッコウトミ(亀甲冨)の商品を出品した。
知多半島は、江戸から明治時代にかけて酒造地域として栄え、酒と共にしょうゆ、みそ、みりん、酢などの多様な醸造業が発展した地域。同社はみそ・酒づくりで創業し、その後しょうゆ醸造の本場・千葉県野田市から技術者を招いてしょうゆづくりを始め、伝統技術に新しい技術を取り入れながら独自の製品を生み出してきた。
ブースでは、大豆と塩、水だけを原料に長期間熟成させてつくられる愛知県特産の豆みそ「尾州半田仕込みそ」をはじめ、たまりしょうゆに香りのよい濃口しょうゆを合わせた創業時からのロングセラー「蔵じまん」、たまりしょうゆにみりんを加えて使いやすくした「本造り溜」などを販売。また、おでんや名古屋名物「味噌カツ」などに合わせる甘みそや、みそ、しょうゆを使ったバラエティー豊かなドレッシング各種を出品した。
店頭では、豆みその製法や料理研究家が監修した同社の調味料でつくる料理をまとめたレシピブックを配布。知多半島の味をアピールした。半田商工会議所では、知多半島の食や醸造文化をPRするさまざまな事業を実施。醸造産業の振興を後押ししている。
最新号を紙面で読める!