日本・東京商工会議所が事務局を務める日比経済委員会はこのほど、東京・丸の内の東京會舘でカウンターパートである比日経済委員会と第39回日比経済合同委員会会議を開催した。4年ぶりに対面形式で行われた会合には、日本側からは朝田照男筆頭代表世話人(丸紅・名誉理事)、平子裕志代表世話人(ANAホールディングス副会長)、垣内威彦代表世話人(三菱事会長)、フィリピン側からは、ジェラルド・サンビクトレス委員長(クアンタムグループ会長・社長)ら両国代表77人が出席。「ポストコロナにおける日比経済パートナーシップの深化」を全体テーマに「貿易・投資促進」「観光と相互交流」 「サステナビリティ」などについて意見交換を行った。
開会式で朝田筆頭代表世話人は、マルコス大統領の八つの社会経済政策アジェンダ、グーリーンエコノミー推進を通じた日比間の協力拡大に対する期待を表明。サンビクトレス委員長は、コロナ禍でもたらされた課題克服に向け両国の協力が不可欠との考えを示した。
貿易と投資促進について議論した第1回全体会議では、対フィリピン投資拡大に向けた課題について、マネジメント・幹 部レベルの人材確保、裾野産業の育成、インフラ整備、法や規制の整備などの指摘があった。第2回全体会議では観光分野 の人材育成などについて討議。第3回全体会議では、持続可能な働き方の構築、環境問題への対応などの取り組みが紹介された。
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