東京商工会議所(小林健会頭・三菱商事)はこのほど、社会人生活や仕事に対する意識などを把握するため、「2023年度新入社員意識調査集計結果」を取りまとめ、公表した。就職先の会社でいつまで働きたいかについては、「定年まで」が24.4%となり、10年前の2013年度調査(39.1%)と比べて14.7ポイント減少。また、「チャンスがあれば転職」は20.0%となり13年度調査(11.5%)と比べて8.5ポイント増加したことから、新入社員は「長期勤続志向」が低下し「転職志向」が高まる傾向にあることがうかがえる。
社会人生活で不安に感じることについては、「仕事と私生活とのバランスが取れるか」(42.0%)、「上司・先輩・同僚とうまくやっていけるか」(40.7%)、「仕事が自分に合っているか」「自分の能力や知識が仕事で通用するか」(40.0%)が上位。次いで、「自分の能力や知識が仕事で通用するか」(35.3%)、「生活環境の変化についていけるか」(24.2%)の順で多くなっており、96.8%の新入社員が社会人生活を送ることに対して何らかの不安を感じている結果となった。
理想だと思う上司が大事にしたり重視することについては、「仕事の指導を丁寧に行うこと」(59.8%)、「部下の意見や考えを真摯に聞くこと」(45.9%)、「人間関係、チームワークを重視すること」(32.7%)が上位。チームで働く力の「規律性」については、新入社員は6.4%、企業は33.7%と差が見られた。
理想の上司のイメージに近い有名人・著名人については、芸能界・文化人の1位は水卜麻美さん、スポーツ界の1位は大谷翔平さん、歴史上の人物の1位は織田信長となった。
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記事提供: 日本商工会議所
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