日本政府観光局(JNTO)は19日、6月の訪日外客数(推計値)が207万3300人で、2019年同月比で72.0%になったと発表した。前月(23年5月)の19年5月比68.5%から3.5ポイント増加し回復基調は継続。23年1〜6月までの累計では、1071万2000人となり、上半期で1000万人を超えた。地域別では、台湾をはじめとした東アジア地域において訪⽇外客数が増加。また、米国、メキシコ、カナダ、中東地域、フィリピン、シンガポール、豪州などでは、19年同月比で2桁増の回復だったことが押し上げ要因となった。国際線定期便に関しては、23年夏ダイヤ時点でコロナ禍前の約6割まで運航便数が回復し、その後も東アジアを中⼼に増便・復便が続いている。
国・地域別では、韓国が54万5100人(2019年同月比89.1%)でトップ。次いで、台湾38万9000人(同84.4%)、米国22万6800人(同129.2%)、中国20万8500人(同23.7%)、香港18万6300人(同89.1%)、シンガポール5万4600人(同115.5%)、フィリピン5万4200人(同115.7%)、タイ5万1300人(同81.4%)、豪州4万2400人(113.7%)の順で多くなっている。
訪日旅行市場の概況を見ると、日本路線の航空座席供給量は回復途上にあり、物価の高騰や航空券代の高騰、航空・旅行会社の人手不足などの課題が多くの市場で続いている。地域別では、韓国は、仁川~大分間の復便、仁川~新千歳間の増便、清州~関西間の増便、台湾は、台北~成田間の増便、台北~関西間の増便、米国は、ロサンゼルス~関西間の増便などもあり、日本への直行便数は回復傾向。日本行きの海外旅行制限措置などが残る中国でも、両国の水際規制緩和の影響、上海~福岡間の復便、上海~関西間の増便、北京~羽田間の増便などもあり、単月で20万人超まで回復している。
詳細は、https://www.jnto.go.jp/statistics/data/20230719_monthly.pdfを参照。
日本政府観光局(JNTO)https://www.jnto.go.jp/
地域振興情報https://www.jcci.or.jp/region/
観光ナビhttps://www.jcci.or.jp/region/tourism/
日商AB(JNTO)https://ab.jcci.or.jp/tag/103/
記事提供: 日本商工会議所
最新号を紙面で読める!