日本商工会議所は7月6~7日、「第10回商工会議所経営指導員全国研修会(支援力向上全国フォーラム)」を福島県福島市で開催した。研修会には、全国154商工会議所から経営指導員ら182人が参加。今年は、「経営力再構築伴走支援」を主なテーマに研修を行った。同フォーラムは、全国の経営指導員が一堂に会し、経営指導員間のネットワーク強化、好事例・ノウハウの共有により商工会議所全体の経営支援力の向上を目的に2012年度から開催している。
研修会に出席した中小企業庁の松井拓郎経営支援課長からは、今般取りまとめた「経営再構築伴走支援ガイドライン」について詳しく解説。その後、経営者との対話と傾聴を通じ、経営者自身が納得して課題解決に向けて自走する支援の手法などについて、グループディスカッション形式でケーススタディーを交えながら、より実践的なノウハウを習得した。
フォーラムの最後には、今後、経営指導員が取り組むべき行動指針となる「福島アピール~中小企業・小規模事業者の自己変革を伴走支援し、急激な環境変化に打ち克つ!~」を採択。同アピールでは、経営指導員自らが「経営力再構築伴走支援」に必要な支援力向上に努めること、複雑化・高度化する経営課題の解決に向け、経営者に寄り添い、「課題解決型」支援に加えて、「課題設定型」支援にも積極的に取り組むことで、中小企業・小規模事業者の自己変革を推進することなどが掲げられている。
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