日本商工会議所第137回通常会員総会に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。小林会頭をはじめ、日本商工会議所の皆さまには、日頃より、大変お世話になっており、感 謝申し上げます。
私たちは、この数年、新型コロナとの闘い、ロシアによるウクライナ侵略、世界的な物価高騰、グローバルなサプライチェーンの混乱など、数十年に一度といわれるような難しい課題に次々と直面し、まさに歴史の転換点を迎えています。今年の5月には、G7広島サミットを開催しましたが、こうした時代認識は、各国首脳が共有していた基本認識でもありました。この難局を切り抜け、未来を切り開いていくためには、これまで先送りされてきた困難な課題に、一つ一つ正面から取り組むほかありません。
こうした激動の時代に、経済界の皆さまにおかれても、同様の時代認識を持ち、危機意識を持っているからこそ、30年ぶりとなる思い切った賃上げ、バブル期以来となる100兆円を超えるペースでの攻めの国内投資、海外投資家から高く評価されつつある企業体質の刷新など、攻めの経営に取り組んでいただいているものと承知しています。
このような力強い動きを、日本全国の中小企業にさらに広げていくためには、「地域とともに、未来を創る」日本商工会議所のお力が不可欠です。政府として、中小企業の国内 投資促進、価格転嫁対策、賃上げや人への投資への支援などを積極的に進めてまいります。ぜひ、ともに、地域の、そして中小企業の、発展を力強く推し進めていきましょう。
最後に、現在、ALPS処理水の風評防止などの観点から、私を含めた閣僚が一丸となって、三陸常磐をはじめとした「日本の海の幸」の魅力・おいしさを発信しております。官民連携の枠組み「三陸・常磐ものネットワーク」に、日本商工会議所としても、すでに参加いただいていますが、「日本の海の幸」の消費拡大に向け、イベントの実施や社食での活用などを通じて、一層の取り組みをいただけますよう、ご協力お願いいたします。
最後になりますが、日本商工会議所ならびに各地の商工会議所のさらなるご発展と、本日お集まりの皆さまのますますのご健勝を祈念いたしまして、私のあいさつとさせていた だきます。
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