日本政府観光局(JNTO)は11月15日、10月の訪日外客数が251万6500人(推計値、2019年同月比100.8%)となったことを発表した。コロナ禍前の実績値(249万6568人)を上回ったのは初。シンガポールをはじめとした東南アジア、また欧米やオーストラリアなどからの訪日外客数増加が押し上げの要因となった。今年1~10月の累計は1989万1100人となり、19年同期比で73.9%まで回復した。
10月の国・地域別の訪日外客数は、韓国が63万1100人(19年同月比319.9%)でトップ。次いで台湾424800人(同102.7%)、中国25万6300(同35.1%)、米国21万1900人(同138.2%)、香港17万9300人(同99.3%)の順で多くなっている。
また、調査対象の23市場のうち14市場(韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、米国、カナダ、メキシコ、ドイツ、イタリア、スペイン)において10月として過去最高を記録したほか、カナダ、メキシコ、ドイツにおいては単月過去最高を更新した。
1~10月の累計では、韓国552万5900人(19年同期比107.7%)、米国167万7900人(19年同期比117.3%)、ベトナム49万人(同116.0%)、フィリピン47万9500人(同102.7%)、シンガポール39万1500人(同119.2%)、カナダ35万400人(同114.2%)、インドネシア32万3500人(同102.3%)など9市場で19年1~10月期の旅行者数を上回っている。
国際線定期便に関しては、23年冬ダイヤ時点でコロナ禍前の約8割まで運航便数が回復。ベトナム、カナダでは、日本への直行便数は19年同月を上回った。
詳細は、https://www.jnto.go.jp/news/press/20231115_monthly.htmlを参照。
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