日本商工会議所の小林健会頭は16日、日中経済協会の進藤孝生会長、日本経済団体連合会の十倉雅和会長と共に、首相官邸で岸田文雄首相と会談し、今年1月に3団体で中国・北京に4年ぶりに派遣した合同訪中団の活動などについて報告した。現地では、李強首相はじめ、中国政府要人と懇談。小林会頭は、中国・李強首相との会談について「面談をしたということは大きなインパクトがあった」との考えを示した。
また、商務部、工業信息化部、国家発展改革委員会など中国政府幹部との懇談で反スパイ法などの諸課題について議論したことに触れ、「非常にざっくばらんなものだった。中国側にも言い分はあるが、正面から向き合ってリアクションがあったことは良かった」と指摘。日中経協の進藤会長は、中国側と直接対話ができたことなどの成果を伝え、経団連の十倉会長は、日中両国の戦略的互恵関係の発展に経済面から貢献していく考えを示した。岸田首相は、懇談内容などの報告を受け、「よく理解できた」と謝意を表明した。
訪中団は、日商、日中経協、経団連と合同で1月23~26日に派遣したもので、3団体メンバーら総勢約210人が参加。新たな日中経済協力やビジネス環境改善に向け、李強首相や王商務部長など中国政府幹部らと意見交換を行っている。
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