宝塚商工会議所(兵庫県、石丸寛二会頭・新明和工業)は5月10日、県立宝塚高等学校を訪問し、「宝塚市の歴史と今、そして未来へ モノづくりからまちづくり」をテーマに特別講義および生徒との意見交換会を行った。石丸会頭が地域振興のために多様な世代のアイデアや意見に耳を傾けることが大切だと考え、若者との意見交換を望んでいたところ、同校がまちの産業や魅力についての講師を探していたことから、今回の企画が実現した。
特別講義では、2年生(237人)に対してまちの魅力を伝えたのち、市の産業や自らが関わった救難飛行艇「US-2」の開発にも触れ、「市内の個性的な企業が、社会を豊かにするために夢を持ってモノづくりをしている」と強調。意見交換会では、石丸会頭と2年生ヒューマンサイエンス類型の生徒(23人)が車座になって、宝塚のまちの未来について活発な意見交換を行った。参加した生徒からは「芸術文化のまちとしての強みをSNSで発信することで市外からの観光客を増加させるべき」や「若者向けの娯楽施設の誘致がまちの魅力をさらに向上させる」など、まちの強みをより生かす方法や、弱みの改善策について積極的な発言があった。意見を聞いた石丸会頭は「社会課題を的確に捉えられている。社会や政治に興味を持って失敗を恐れずに行動してほしい」とコメント。生徒からは「自分が住んでいる地域以外も実際に自身の目で確かめ、どのようなことができるのかを考えていきたい」との感想が寄せられた。
記事提供: 日本商工会議所
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