川口商工会議所(埼玉県)は5月17日、「川口商工会議所・鳩ヶ谷商工会組織統合記念式典」を開催した。式は4月1日に両組織が統合したことを祝うもので、同所の細野博隆会頭、元鳩ヶ谷商工会会長の熊井副会頭、地元政財界、同所会員企業など、208人が出席した。細野会頭はあいさつで関係者への感謝を述べた上で、組織統合後初のイベント「南鳩ヶ谷スプリングフェス」について触れながら、各種イベントを「心を一つにして実施してまいりたい」と話した。
2011年に川口市と旧鳩ヶ谷市が合併して以来、川口商工会議所と旧鳩ヶ谷商工会の間で「地域経済の発展や持続的な成長を促進するためには組織統合が必要である」との認識が生まれていた。18年には川口市と両組織の間で新たな組織体制の検討のための勉強会を発足。21年からは準備会が設立され、組織体制に関する方向性が決定された。その後、両組織の役員で構成される「川口市商工団体組織統合協議会」を設置。組織統合に向けての具体的な協議が行われていた。23年6月には、奥ノ木信夫川口市長を立会人として「川口商工会議所・鳩ヶ谷商工会組織統合契約書」に調印。24年度からの組織統合について合意された。
統合後の同所は市内全域を活動範囲とし、9千100以上の会員企業を有する規模となった。その規模の大きさでこそ実現できる「情報の発信力」「充実した会員サービスメニュー」を最大限活用し、旧鳩ヶ谷商工会員含めた全会員に付加価値を提供することが期待されている。
組織統合に当たって、新しいロゴマークも誕生。鳩ヶ谷の象徴である「鳩」と川口の象徴である「川」をモチーフにして、一つになるイメージを表現している。また、ロゴの色合いは両組織のカラーを受け継いでいる。
同所担当者は、「活動範囲が市域全域となるため、今まで以上に役職員が一丸となり、事業者の発展や地域の振興に寄与することに努めてまいりたい」と話している。
記事提供: 日本商工会議所
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