北九州商工会議所(福岡県、津田純嗣会頭・安川電機)はこのほど、地元企業と学生の橋渡し役として実施している「企業特別体験会」に参加した企業ならびに学生らに行ったアンケート調査の結果を公表した。
本体験会は、北九州市で学んだ大学生の市内企業就職率が約22%にとどまっている(北九州市調べ)ことから、地元学生・生徒らの地元企業への就職率向上に向けた取り組みとして、昨年からスタートしたもの。本年2月の体験会には地元企業22社と地元大学などに北海道や関東も含めた13大学・1高専など計18校から延べ109人の学生らが参加した。
参加した学生らから「就職活動の参考にしたい」「北九州の企業を知りたい」「製造現場を見たい」などの参加理由が多く述べられる中、参加企業は「ホームページでは伝えきれない会社の雰囲気や仕事の面白さ、専門性の生かし方など生の声を伝えるようにした」「技術体験を取り入れ、業務の一部を知ってもらうようにした」などの取り組みを行った。その結果、学生らからは「会社の雰囲気が分かってよかった」「仕事の面白さが分かってよかった」などの声が多く聞かれた。
ある参加企業は本体験会に対し「商工会議所と大学が連携しているので地元の理系学生に必ず会える点が魅力。当社を知らない学生に知ってもらえる機会になる。短時間の受け入れなのでハードルも高くない」と話すなど、参加企業の35%が「満足」、43%が「やや満足」と、参加企業の4分の3以上から一定の評価を得る事業となっている。
記事提供: 日本商工会議所