公益社団法人発明協会は7月11日、「令和6年度全国発明表彰」の表彰式をThe Okura Tokyoプレステージタワー(東京都港区)で開催した。同表彰は、日本の科学技術の向上と産業の振興に寄与することを目的に、優れた発明・意匠を完成した人、発明の指導・奨励・育成に貢献した人などを顕彰するもので、1919(大正8)年から毎年開催。最も優れた発明・意匠の完成者に「恩賜発明賞」を贈呈するほか、「特別賞」として「内閣総理大臣賞」「日本商工会議所会頭賞」などの10賞、第2表彰として中小・ベンチャー企業、大学・研究機関による発明に「未来創造発明賞」などを授与している。
今回は、「恩賜発明賞」を塩野義製薬、Brii Biosciencesの4人(HIVインテグラーゼ阻害剤ドルテグラビルの発明(特許第4295353号))が受賞。日商会頭賞は、メカニカルコアパーツの開発・製造・販売をしているTOK(東京都)経営企画室長の?橋大輔氏(ブラインド降下時等に任意の速度に設定可能な静音型回転速度制限装置の発明(特許第6218420号))が受賞した。同発明は、ブラインドの昇降動作を緩衝させる場合の動作音の静粛性の向上、構成部品を簡素化することによる省資源化と環境負荷の低減に貢献する。
なお、同協会では「令和7年度全国発明表彰」の応募を受け付けている。募集締め切りは8月30日。
受賞者の詳細、および募集についてはこちらを参照。
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