黒部Uプロジェクト
黒部商工会議所(富山県)の川端康夫会頭、丸中水産の松野均社長らを中心とした「黒部Uプロジェクト」は6月12日、宇奈月温泉の温泉水に浸かったウナギの飲食店向け販売を開始した。7月現在、市内3店舗でこのウナギを使った料理が提供されている。また、丸中水産が運営する飲食店では、家庭で簡単に調理できる持ち帰り用のかば焼きも売り出した。
養殖ウナギを温泉水に約1週間浸けたこのウナギは「湯遊(ゆうゆう)うなぎ」と名付けられ、温泉水の効果で余分な脂が落ちて、身が柔らかいのが特徴。温泉水にゆずを浮かべることで、爽やかなゆずの風味も感じられる。
黒部市が面している富山湾では、春には白エビ・ホタルイカ、冬にはカニ・寒ブリがとれる一方、夏には名産品がなかった。道路標識で宇奈月はひらがなの「う」で表され、その字形がウナギを連想させることから「温泉水に浸かったウナギを夏の新名物にしよう」と2021年に黒部Uプロジェクトがスタートした。
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