舞鶴商工会議所(京都府)はこのほど、舞鶴市、海上自衛隊舞鶴造修補給所、第4術科学校と協力して、「艦めしーふーど」の舞鶴オリジナルレシピを開発した。艦めしとは、海自の調理専門職種「給養員」がつくる食事のこと。海上自衛隊は中国の水産物禁輸を受けて国内水産物の消費拡大を目的とし、国産水産物を取り入れたシーフードの艦めし「艦めしーふーど」を作成し、レシピを公開している。同所の食料品・水産部会はこれとコラボレーションし、2023年10月からオリジナルレシピの開発に取り組んでいた。
開発したレシピは①第23航空隊飛魚フライバーガー②第4術科学校フィッシュコロッケ③護衛艦「ひゅうが」マヒマヒ丼――の3種類。いずれのレシピにも市内で漁獲量が多い、白身魚のシイラかトビウオが使われている。
第23航空隊飛魚フライバーガーは、トビウオと第23航空隊のヘリコプターの「フライ」をもじって開発されたもの。タルタルソースに舞鶴レモンを使用するなど、地域産品へのこだわりが感じられる。第4術科学校フィッシュコロッケはシイラを使い、海上自衛隊第4術科学校が所有する「海軍割烹術参考書」(1908年)に掲載されている「フイツシユコロツケツト」のレシピを参照してつくられた。護衛艦「ひゅうが」マヒマヒ丼はシイラがハワイで「マヒマヒ」(ハワイ語で「マヒ」は「強い」の意)と呼ばれていることから名付けられた。護衛艦「ひゅうが」は市内に配備されている最も大きな護衛艦で、シイラも大きいもので体長2㍍に達することから、両方とも「大きい」ことがレシピ作成のきっかけとなった。
同所では、レシピ公開に合わせグルメイベント「舞鶴『艦めしーふーど』」を開催中。市内の飲食店13店舗が同レシピに基づいたグルメを提供している。該当店舗を回ってスタンプを集めると、抽選で100人にキャップやマグカップなどのオリジナル商品が当たる。同イベントは11月30日まで開催している。詳細は、こちらを参照。
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