各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
坂出商工会議所は、ふぐ刺しやふぐ鍋などのふぐ料理を家庭で楽しめるセットと裸麦(ハダカムギ)製品を紹介した。
フグと言えば、下関などが知られるが、坂出市も上質なトラフグの産地。30年にわたり坂出でトラフグの養殖を続ける河豚天海地は、一般的には2年で出荷するフグを3年、4年とじっくり育てた「3年河豚」「4年河豚」を販売している。
手間暇をかけて育てたフグは、2年物よりも大きく身が引き締まっておいしくなるという。今回は、この「3年河豚」「4年河豚」のふぐ刺しとあらのセットを出品。坂出のフグをアピールした。
一方、大麦の一種で〝次なるスーパーフード〟として注目されつつある裸麦と裸麦のグラノーラもブースに並んだ。出品したのは、善通寺市で約130年精麦業を営む高畑精麦。裸麦は古くから国内で食べられてきたものの焼酎やみその原料に使われることが多く、近年まで一般的には知られていなかったという。
同社の高畑実代子さんは、この栄養価の高い裸麦を普及させようと、「讃岐はだか麦本舗」のブランドを立ち上げ、商品開発を進めている。今回は、「裸丸麦」「裸玄麦」「裸押麦」とグラノーラ2種類(レーズンとカボチャの種入り、ドライフルーツ入り)を販売した。同所は、「まだあまり知られていない坂出の食を、この機会にぜひ広めたい」と話した。
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