能代商工会議所(秋田県)はこのほど、ベトナムにある「ワン・ヘルス・基金財団」、インドネシアの陸軍医療看護大学、私立看護医療大学とそれぞれインターンシップ派遣協定を締結した。同協定は、同所管内および大館商工会議所管内にあるインターンシップを受け入れたい介護事業者と、ベトナム・インドネシアにいる医療・看護系のインターンシップ希望学生との間を同所が取り持つもの。
今回の事業は、同所が監理団体として学生を仲介するのではなく、大学などと協定を締結してインターンシップ派遣として実施しているところに特徴がある。2025年1月ごろから約2カ月間のインターンシップを開始する予定。インターンシップは学生の単位として認定される。
同所の平川善子事務局長は「インターンシップは、企業が学生を見る機会でもあるが、学生が企業を見て地域性や風土を感じる機会でもあり、双方にとってのお見合いの場だと思っている。過去の『安いから外国人を使う』という発想をなくす啓発活動・意識の醸成をするのが、商工会議所の役目。働くことを通して地域の良さを知り、住み着いてもらい、地域に外国人のファンをつくる。それが一番の観光の発信であり、共存共栄することが人口減少を緩やかにしていくものだと考えている」と話した。
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