川口商工会議所(埼玉県)はこのほど、セブン‐イレブン・ジャパンとコラボレーションし「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」を限定販売した。川口市は、6月25日に同社と包括連携協定を締結しており、今回の企画は同協定がきっかけとなった。鳩ヶ谷ソース焼きうどんは、2008年に鳩ヶ谷商工会(24年4月に川口商工会議所と統合)の青年部が、当時の鳩ヶ谷市長からB級グルメを活用したまちおこし事業の提案を受けたことがきっかけで誕生したご当地グルメ。同所管内のさまざまな飲食店で提供されている。
今回のコラボ商品は麺に埼玉県産の小麦を100%使用し、地産地消にこだわったもの。オイスターとカツオのうまみが特徴で、ネギやモヤシ、ニンジンなどの野菜も入っている。同商品は8月20日から川口市内のセブン‐イレブン全店舗で先行発売し、9月2日から埼玉県全域(熊谷市・秩父市を除く)で限定販売されている。
鳩ヶ谷ソース焼きうどんの定義は、「鳩ヶ谷焼きうどんソース」を使用していること。同ソースは、青年部メンバーがまちおこし事業を考える中で、1935年から長きにわたって同地域に工場を構えていたブルドックソース社と一緒にできることはないかと探った結果、開発されたもの。2023年に同社の工場が稼働停止した後も同ソースは健在で、市内10店舗で販売されている。
鳩ヶ谷ソース焼きうどんは川口市内の約20店舗で提供されており、提供店舗はカフェから居酒屋、中華料理店などさまざま。店舗によって卵の黄身やチーズを乗せるなど、独自性がある。川口商工会議所鳩ヶ谷支部が、同焼きうどんの品質向上やPRを目的に活動を続けており、イベント出店の手配などを行っている。
同所担当者は「今回の商品化は、貴重な機会でありうれしく思う。埼玉県の名物といえば『鳩ヶ谷ソース焼きうどん』と多くの人に認知してもらえるようにこれからも普及活動を続けていく」と話した。
最新号を紙面で読める!