丸亀商工会議所(香川県)に事務局を置く丸亀市キッズウィーク推進協議会は10月19~21日、「キッズウィーク」を実施した。同市では「丸亀こどもデー」と称して毎年10月の第3月曜日、市立の小中学校、幼稚園、こども園の一部を休校・休園にし、その保護者にも有給休暇取得を推奨して家族の時間をつくってもらうよう働きかけている。今年は10月21日が休業日となっており、「キッズウィーク」ではこれに合わせて、主に丸亀市内や周辺地域で80の企業・団体が子ども向けのイベントを開催した。
同イベントでは、コミュニティバスを運賃無料で運行したほか、子どもが仕事体験やクイズ大会に参加できる「ワクワク体験Kids王国㏌丸亀」、ハロウィンに関連する工作などをする「ハロウィン児童館」などのイベントを開催した。
丸亀市キッズウィーク推進協議会は、日本商工会議所の働き方改革推進の呼びかけをきっかけに、丸亀商工会議所や丸亀市を中心に2017年に発足。キッズウィークの目的は学校の夏休みなど長期休業を分散化することで、子どもと大人が一緒にまとまった休日を過ごす機会を創出し、働き方改革と表裏一体の「休み方改革」を推進することだ。18年にはキッズウィークの取り組みを推奨し、20年にはこどもデーを設定したが、コロナ禍の影響を受けて中止を余儀なくされた。21年に初めてキッズウィークが実現し、子どもたちがダンスや音楽を披露するイベントを開催。以降、毎年のようにキッズウィークの関連イベントを盛大に開催している。
同所の髙濵和則会頭は「子どもと一緒に遊ぶために有給休暇を取る、子育てのために育児休暇を取るなど目的を明確化し、それぞれがしっかり休めることが当たり前な環境となることが一番大切だ」と話している。
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