かつては日本中を沸かせたプロレスも、いつしかその人気は下降線をたどっていった。長く低迷していた老舗のプロレス団体「新日本プロレス」を支え続け、人気復活に導いた立役者が棚橋弘至さんだ。「100年に一人の逸材」を自称し、「疲れない、落ち込まない、諦めない」の『逸材三箇条』を掲げ、今はプロレスラーとしてだけでなく、新日本プロレスの社長として、これまで以上にプロレスを盛り上げようと奮闘している。
チャンピオンになってもブーイングを浴びる日々
棚橋さんは、プロレスの世界でスターになることを目指して新日本プロレスに入門。東京ドームで大歓声を浴びながらリングに入場する自分の姿を想像し、厳しい練習に打ち込んできた。しかし、入門から半年後にデビューしたものの、団体からスター選手の離脱が続き、試合会場から観客が減っていった。
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