日本商工会議所は11月26日、2024年度の全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞に奈良商工会議所の「奈良SDGs学び旅」を選定した。同賞は、08年度に創設したもので今回が15回目。地域資源の掘り起こしと活用、人材育成によるホスピタリティの向上など地域の個が光り、他の模範とな る観光振興事業に取り組む商工会議所を毎年顕彰している。
奈良商工会議所は、多数の歴史文化資源を有しながら観光客の宿泊につながらず、観光消費額が少ないという長年の課題を抱える奈良県を主目的地にしてもらうため、奈良教育大学などと連携。奈良の歴史や自然に触れながら「主体的対話的で深い学び」を体験できる学習プログラムを開発した。地域の歴史文化資源を活用し、SDGsの視点を盛り込んだ着地型観光商品の造成に取り組んでいる点が高く評価された。
そのほか、優秀賞には小樽(北海道)の「運河を越えて~港を巷(ちまた)に―for our Future」、「きらり特別賞」として大田(島根県)、浦添(沖縄県)の取り組みがそれぞれ選ばれた。また、奨励賞に新津(新潟県)、岡谷(長野県)、豊橋(愛知県)、四国中央(愛媛県)がそれぞれ輝いている。
表彰式は25年1月29日に長崎県長崎市で開催する全国商工会議所観光振興大会の全体会議で行われる。
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