沼津、三島、下田、伊東、熱海の静岡東部地区5商工会議所とスマートフォン決済サービス「オリガミペイ」を運営するOrigami(オリガミ)は9月6日、「キャッシュレス決済の推進に関する連携協定」を締結した。「地域活性化型キャッシュレス」をうたい、全国の信用金庫とも提携するオリガミが、広域で複数の商工会議所と協定を結ぶのは初めて。
協定締結の中心となった沼津商工会議所は、今年2月に地元の信用金庫や地銀、商店街、行政関係者などと「沼津地域キャッシュレス推進委員会」を設立。オブザーバーとして三島、下田、伊東、熱海の4会議所も参加し、地域経済の活性化に向けたキャッシュレスの普及を検討してきた。
今回の協定により6者は連携して「オリガミペイ」の導入を事業者に推奨し、スマホ決済の面的な普及を図り、訪日旅行客の利便性もエリア全体で高めることを狙う。6日に沼津商工会議所で行われた調印式では、5会議所の専務理事らとオリガミのPRコミュニケーションディレクターが協定書に署名した。
「オリガミペイ」は導入店舗でQRコードを読み取るだけで決済できるスマホアプリ。店舗側では顧客へのメッセージ送信、クーポン提供など販売促進ツールとして活用できる。沼津商工会議所は、来年2月に沼津市で開催される日本商工会議所青年部全国大会や、同年8月の「東京五輪2020大会」における自転車競技開催などを契機にさらなる普及・展開を図る考えだ。
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