柏商工会議所(千葉県、小田山博史会頭・オーキッド)はこのほど、柏市、千葉銀行と共同で地域新電力会社「かしわパブリックエネルギー株式会社」を設立した。事業開始当初は、市内にある清掃工場のごみ焼却に伴い発電された電力などを主要電源とし、市役所や消防局などの主要行政施設や市立小・中学校など、約90の公共施設へ電力を供給する予定。経営基盤が安定した後は、まずは全公共施設への電力供給を目指し、その後、民間供給も視野に入れ、順次、供給先を拡大していく。また、事業収益を再生可能エネルギーの導入支援に充てるなど、地域への還元事業も実施する。
電力の供給は2026年4月開始予定。同所からは取締役に藤塚修治副会頭が就任した。資本金は3500万円で、市が2335万円、同所が1000万円、千葉銀行が165万円を出資。「脱炭素への貢献」「地域経済の活性化」「市民生活の向上」を事業方針に掲げ、市で生産された電力を市内で消費する「電力の地産地消」を推進することで、持続発展的な社会の形成に貢献していく。
記事提供: 日本商工会議所