自分の「家族歴」について考えたことはありますか。
家族歴とは、本人とその親族の健康や病気に関する情報を記録したものです。その範囲は、両親、祖父母、兄弟姉妹、子ども、おじ、おば、いとこなどを指します。3世代にわたる親族の情報まで正確に把握している人は多くないかもしれませんが、家族歴は自分がなりやすい病気や将来のリスクを知るための参考資料となります。
それは、人間が両親から遺伝子を受け継いで生まれてくるからです。遺伝子には身体的特徴や体質、病気のなりやすさなどの情報が含まれています。遺伝子によって親子の顔つきや体形が似ていたり、お酒に強かったり弱かったり、牛乳を飲むとおなかを下しやすかったりするわけですが、なりやすい病気についても傾向が似ているのです。