新見商工会議所(岡山県)は市観光協会などと共に10月15日、市指定無形文化財「御神幸武器行列」の開催を支援して地域の伝統行事を盛り上げた。
新見大名行列保存会などが往時の仕来たりを忠実に継承している別名「土下座まつり」。江戸時代から320年以上続くもので、時代劇さながらに、大槍(やり)や薙刀(なぎなた)などのさまざまな武器を携えた大名行列が「したーん、したーん(下に、下に)」と声を掛けながら同市船川八幡宮を起点に市街地およそ3キロメートルを練り歩く。開催当日は、歴史情緒あふれるまち並みと行列を一目見ようと訪れた多くの見物客が古くからの習わしに従って、道路わきのゴザに座り姿勢を低くして静かに様子を見守った。この日は国税庁の特別許可を得て、新見船川八幡宮でつくられたご神酒(じんしゅ)の濁酒(どぶろく)も参詣者に振るまわれた。
同所では事前PR活動のポスターやパンフレットの制作、マスコミ告知や無料巡回バスの運行などで全面的にサポート。また、同まつりに合わせて、同所青年部が市観光協会と共に「ゆめ市場」と題して新見のグルメや物産品の販売で地域の魅力をPRした。今回は初めてスタンプラリーも実施。歴史とまちの賑わいを体感できる一日となった。