函館商工会議所(北海道)は6月27日、地元の高校生と協力し、同所創立130周年記念事業としてご当地カプセルトイ「街ガチャ®in函館」(『街ガチャ』は株式会社funboxの登録商標)を発売した。カプセルの中身は市内の観光名所や名物をモチーフにしたキーホルダー。五稜郭タワー、函館山ロープウェイなど有名観光施設から地元で人気のやきとり弁当といったユニークなものまで、高校生が校内アンケートを基にデザインした10種類を用意した。
発売のきっかけは2024年11月に高校生から「函館のカプセルトイをつくりたい」と相談を受けたことだ。同所は25年に創立130周年を迎えることから、ちょうどその時期に記念事業について検討しており、市民の郷土愛醸成や観光客への魅力発信につなげようと高校生と一緒に企画・製作していくことにした。
カプセルトイは、JR函館駅など市内9カ所に設置したカプセル自動販売機で発売した。価格は1個300円。初回生産は3000個だったが、販売開始後、1週間で完売するほどの大盛況となり、現在増産対応を行っている。
同所担当者は「予想をはるかに上回るペースでの売れ行きに戸惑いを隠し切れないが、これからの函館を支える地元高校生の思いを形にできたこと、それを市民や観光客の皆さまに喜んでもらえたことを大変うれしく思っている。これもひとえに設置場所やキーホルダーのモチーフデザインになっている各事業者のご理解とご協力のたまものと心から感謝している。ご来函の際はぜひ手に取ってみてください」と述べた。