二本松商工会議所(福島県)は7月27日、「水鉄砲合戦~二本松城攻略戦~」を初めて開催した。同事業は戊辰戦争で出陣した二本松少年隊をしのんで毎年7月に開催されている「二本松少年隊顕彰祭」の時期に合わせてて実施。市内の子どもたちに二本松少年隊、二本松城、二本松藩の歴史を学ぶことで郷土愛を育んでもらおうと企画した。
イベントは金魚すくいのポイを頭に付け、水鉄砲で相手のポイを破り、ポイに穴が開いていない人が多かったチームが勝利となる紅白戦、年齢ごとの個人戦、二本松城本丸(頂上)に設置した旗に触れた人が優勝となる二本松城攻略戦の3部門で行われた。
参加者は5歳以上の子どもから大人まで159人。武将のコスプレコンテストも開催し、多くの参加者が個性的なコスプレで参加した。
開会式で同所の菅野京一会頭は「『二本松城攻略戦』では、私が甲冑(かっちゅう)姿で、山頂で皆さんの攻略を楽しみに待っています。ぜひ頑張ってほしい」と参加者への激励の言葉を送った。同所担当者は「暑い中、子どもも大人も夢中になって水鉄砲を打ち合っており、参加者は楽しんでくれたと思う。二本松城攻略戦では城を攻め上がる体験をしたことで、山城を攻める過酷さや難しさを感じてくれたと思っている。これをきっかけに二本松城の史跡としての価値を認識してくれればうれしい」と述べた。