青森商工会議所は8月2日、韓国の済州(チェジュ)商工会議所と姉妹協定を締結した。同協定は、日韓国交正常化60周年を機に、両商工会議所が相互に友好関係を深め、経済的、文化的な発展を促進することが目的。今後、商談会の開催や産業視察などを通して両所のさらなる交流を図る。
協定により①両商工会議所間の交流を盛んにするとともに、相互の尊重と信頼に基づいた緊密な連携・協力関係の構築②地域の経済・産業動向および都市開発・観光・文化・イベントなどに関する情報交換や交流③両商工会議所間における訪問団に対し、商談会・産業視察など経済交流の促進に資する便宜供与――の3点について協力する。
同協定締結の背景には、両所の10年以上にわたる交流がある。2012年に同所は県などが主催する交流事業として済州島を訪問。15年には済州商工会議所が同所を訪問するなど交流を深めてきた。24年1月に県や経済界によるミッション団が済州を訪問した際、済州商工会議所のヤン・ムンソク会長から同所の倉橋純造会頭に姉妹協定締結について打診があり、交流促進に向けて議論してきた。
締結式には倉橋会頭とヤン会長が出席。倉橋会頭は「これからは従前に増して、積極的に交流を進めていくことで、両地域の企業・事業所における貿易や投資の拡大につなげていける」と期待を表明。ヤン会長は「協定は今後の両商工会議所交流事業にポジティブで大きな良い影響を与えると確信している。より一層緊密な協力体制を構築し、両国の友好促進にも貢献できることを願っている」と述べた。