こぶ志陶苑 こぶ志窯(こぶしとうえん こぶしがま)(北海道岩見沢市/岩見沢商工会議所)
今月は、北海道で『こぶ志焼』として親しまれる、藍色の発色が美しい海鼠釉(なまこゆう)の器をご紹介します。
こぶ志窯は、窯業技術者であった初代の三秋(みあき)さんが、1946年に妻の実家のある岩見沢市で開いた窯元です。当時の北海道は焼き物不毛の地といわれるほど原料となる素材が乏しく、初代はこの地ならではの素材を求めて北海道産の火山灰を生かした原料づくりに挑戦する中で、のちに海鼠釉へと発展する釉薬を開発。素朴で温かみのある海鼠釉の焼き物は窯の代名詞となり、『こぶ志焼』という愛称で広く知られていきました。
海鼠釉の色合いは、製法が確立した後も時代に合わせて変わり続け、現在は初期のものよりも鮮やかに調整されています。こぶ志窯は、焼き物に向かないとされていた北海道の素材に向き合う好奇心と、変化を恐れないチャレンジ精神で、世界を視野に北海道の焼き物を届けています。
お問い合わせ
株式会社こぶ志陶苑 こぶ志窯
TEL : 0126-22-4303
HP : https://www.kobushiyaki.jp
※月刊石垣2025年11月号に掲載された記事です。
