米沢商工会議所(山形県)と東海商工会議所(愛知県)は9月18日、友好提携協定を締結した。同協定は、江戸時代の米沢藩藩主・上杉鷹山と現東海市出身の儒学者で上杉鷹山の師である細井平洲が築いた絆を大切にし、友好親善を深め相互の発展に寄与することが目的。東海市と米沢市は上杉鷹山と細井平洲の歴史的な縁を踏まえ、2000年に姉妹都市提携を結んでおり、両商工会議所の青年部も姉妹青年部として交流を重ねてきた。
両所は協定により①産業交流および観光振興②災害時における相互支援――の2点について連携する。具体的な支援、交流などの内容については今後両所で協議を進める。
締結式には米沢商工会議所の加藤英樹会頭と東海商工会議所の橋山和生会頭(当時)が出席。記念品として、米沢商工会議所から特産品の米沢織、東海商工会議所から東海市の事業所が加工した記念の盾が贈られた。
米沢商工会議所の加藤会頭は「両商工会議所もこれまでの着実な交流の実りの一つとして、この度の友好提携に至った。地域における総合経済団体にふさわしく、第1項目に『産業交流』と『観光振興』を掲げ、2項目には『災害時の相互支援』をうたっている。今後それぞれの会員事業所において、この友好締結を足掛かりとした実利のある交流が生まれることがあればうれしい」と期待を述べた。東海商工会議所橋山会頭(当時)は「今回の礎となった郷土の二人の偉人の交流。それと同様に『お互いがお互いを敬い学び成長する』関係をさらに強化し、手を携えて商工会議所・地域の発展そして次世代を担う人たちの交流に寄与していく」と述べた。
