近江八幡商工会議所(滋賀県)はこのほど、地域ブランド「はちまんもん」の第3回認定品11商品を発表した。同事業は商品の付加価値や認知度向上、観光物産の振興への寄与が目的。管内事業所の多くは商品開発には取り組む一方、開発後の販路拡大や情報発信まで対応しきれていないことから、継続的な販路開拓支援につなげようと2023年度に開始した。これまでに43商品を認定している。
認定の対象は豊かな自然環境、歴史・文化を背景に伝統的な職の名産品・工芸品など多様な資源が存在する近江八幡の良さを受け継ぎながら、新しさを感じさせる商品。「既存の地域資源を活用して新たな商品を生み出すこと」を認定要件の一つとしており、地域資源の価値の再発見とその魅力の次世代への継承を目指している。
今後も認定商品の募集を行うほか、地元商業施設でのポップアップイベント、SNSなどを使った情報発信、販売促進イベントのほか、認定事業者のスキルアップセミナーを通じて、商品だけでなく事業者自身の情報発信スキル向上、地域の活性化と持続的な発展につなげる。
同所担当者は「『はちまんもん』は近江八幡の『ええもん』をみんなで見つけて育てていく取り組み。商品を通して、つくる人・買う人・まちの人がつながり、近江八幡の魅力が広がっていければと考えている。多くの人に愛される地域ブランドとして成長していけるよう活動していきたい」と今後の展望を話した。
