当所は、1949年に設立され、78年目を迎えます。53年には、浦河町、荻伏村、三石町、様似町、幌泉村の3町2村の有志の方々のお力により通産省の認可を受けましたが、その後、浦河町と荻伏村が合併。60年の商工会法制定により3町が分離し、区域は浦河町だけとなりました。日高振興局管内(和歌山県とほぼ同じ大きさ)での商工会議所は、1カ所だけであります。
浦河町は、北海道の道南地区に位置し、北は日高山脈国立公園、南は太平洋に接しています。夏は涼しく冬は温暖な気候で、「北海道の湘南地方」とも呼ばれており、涼しさを好む夏イチゴの生産量が日本一となるなど、自然環境にも恵まれています。
また、まちのキャッチフレーズとして「丘と海のまきば浦河町」を掲げており、美しい海と山に囲まれた牧場が軒を連ねる国内有数の馬産地としても有名です。町内には約150の軽種馬の牧場があり、2月頃に迎える出産シーズンには、数多くのとねっこ(仔馬)たちが誕生します。また、東洋一の育成牧場とも評される「日本中央競馬会日高育成牧場」や、馬を身近に感じることができる「うらかわ優駿ビレッジAERU」などで馬と身近に触れ合うことができます。桜の季節になると、約3㎞にわたり道路の両側に立ち並ぶエゾヤマザクラが咲き誇ります。その光景は「桜のトンネル」と称され、多くの人々の目を楽しませてくれます。
さて、私が会長を務める上田建設工業は、建設土木を主体に父が1963年に創業し64年目になります。私は東京の大学を卒業し埼玉県庁に就職していましたが、父の病気とともに家業を引き継ぐことになりました。社長時代には公共事業の減少など厳しい時代もありましたが、これらを何とか乗り越え現在は息子を社長として事業承継ができており、私は会長として見守っている状況です。
当所の会員は、95%が5人以下の小規模事業所です。先に実施した町内事業所の事業承継調査では、後継者が決まっている方が23%、77%はまだ決まっておらず、そのうちの49・5%の方が、自分の代でお店を閉める考えを持っていました。このため、当所では、町との連携の下、創業支援補助金や、事業承継の取り組みに対する経費の一部を補助する「アトツギサポート事業補助金」を創設。当所独自事業としては、長年親しまれてきた味や店舗をまちの財産として残すため、「浦河忘れられない味と店を残したい」プロジェクトを立ち上げました。町民とともに職員も一丸となり、一軒、一店でも後継者とともにお店が残ることに全力を傾け頑張っています。
