埼玉県の南東部に位置する越谷市は、東京・日本橋から25キロ圏内に位置し、日本橋から日光(栃木県)までをつなぐ日光街道(日光道中)では、千住、草加に続く3番目の宿場町として栄えた町です。「越ヶ谷宿」として栄えた旧日光街道沿いには、越谷本陣跡、久伊豆神社など、現在も当時の面影を残すまち並みや、歴史的な建造物が数多く残っています。また、市内に一級河川が5本流れる水郷都市としても知られています。昔、武蔵の国埼玉郡千疋村(現在の越谷市東町)で大島流槍術の道場を開いていた大島弁蔵氏が、生計を立てるために千疋村界隈(かいわい)で収穫された新鮮な農産物を江戸(日本橋)まで船で運び商売をしていたことが老舗果物店「千疋屋」のルーツであり、それは水運の要として栄えた越谷の歴史そのものです。
また、伝統的な祭り、そして現代アートなど、多様な文化が息づくまちでもあります。日本庭園「花田苑」の敷地内には能楽堂があり、能楽のほか、日本舞踊や詩吟、華道など文化芸術の発信拠点となっています。江戸時代に「日本一の力持ち」と称された三ノ宮卯之助の生誕地としても知られており、市民会館前には顕彰碑が建てられています。その他、市内には宮内庁が管理する「埼玉鴨場」があります。これは、江戸時代から伝わる独自の技法を用いたカモ猟を行う施設で、今でも皇室に伝わる文化としてカモ猟が行われています。
発展が目覚ましい「越谷レイクタウン」は、1996年から開発された大規模ニュータウンで、国内最大級のショッピングモールをはじめ、レジャー施設や住宅街などが集積した人気の地域です。古くは徳川家康公の鷹狩りの地としても知られており、江戸時代から続く歴史と、文化と、自然が融合し、近年は発展が目覚ましいニュータウンが調和する、魅力あふれるまちだと言えます。
埼玉県南東部に位置する当地は、都心へのアクセスの良さと住みやすさを兼ね備えたまちであり、地域事業者の力がその発展を支えています。私が会長を務める池中建設株式会社は、長年にわたり地域インフラの整備や安全・安心なまちづくりに貢献してきました。企業経営においては「人を大切にする経営」を基本とし、技術力の向上と人材育成を両輪として企業の発展に取り組んでおります。
越谷商工会議所の会頭としては、「地域の事業者が元気であることが、地域全体の元気につながる」という信念の下、中小企業支援、地域活性化、次世代育成などに力を注いでいます。今後も、地域の強みを生かした持続可能な経済づくりを目指し、会員企業と行政、地域住民をつなぐ役割を担ってまいります。
