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セレクト地域短信 江戸時代の一汁一菜再現 「道徳」テーマに観光振興

岡藩の農民が食べていたとされる献立を再現

竹田商工会議所(大分県)は、江戸時代中期の岡藩(同県)の儒者、関一楽(せきいちらく)が日常の道徳を説いた思想書「冥加訓(みょうがくん)」をテーマにした地域おこし事業に取り組んでいる。その一環として冥加訓に記された健康食「一汁一菜」を再現し、2018年11月9日、同所で試食会を開催した。

献立は、赤米や雑穀、うるち米を混ぜたご飯、五斗(ごと)みそを使ったみそ汁、干し大根や大角豆(ささげ)、塩ゆでしたナスなど、当時の農民が食べていたとされるものだ。当日は冥加訓の研究者や関係者ら約20人が参加し、昨年意訳本を出版した「冥加訓を読む会」メンバーの解説を聞きながら試食。参加者からは、「塩分が少なく健康的」「質素な食事が見直されるべき」などの意見が出された。同所は今後、献立の商品化を目指す。

冥加訓は論語の思想を基本に編さんされたもので商工会議所を創設した渋沢栄一の「論語と算盤(そろばん)」の思想と根本的には同じだ。2016年公開の映画『殿、利息でござる!』に登場して注目され、これを受けて同所は冥加訓を通した〝道徳〟をテーマに観光振興の事業化を計画、調査研究を進めてきた。今後は、絵はがきや絵本・紙芝居の製作、小・中・高校の授業や企業研修への冥加訓塾の参入、体験型ガイドコースの商品化を検討している。

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