沖縄本島から南西へ約300キロ、台湾とのほぼ中間に位置する宮古島市は、2025年に市制施行20周年という節目の年を迎えました。当所も創立50周年を迎えることができました。これまで地域の皆さまに支えられ歩んでこられたことに、心より感謝申し上げます。当所は、1700余りの会員とともに地域産業を支える存在として活動しており、「宮古島夏まつり」をはじめ、地域のにぎわいづくりに深く関わってきました。また、宮古方言で「うれしい・心が躍る」を意味する「ぷからす交流商談会」では、生産者と島内外のバイヤーをつなぎ、新しい特産品づくりのきっかけの場を創出しています。産業の変化に合わせて製造業部会も立ち上げ、地域産業の未来をともに描いています。
宮古島は最高標高110メートルほどの平たんな島で、どこまでも続く「宮古ブルー」の海と白い砂浜が広がっています。海水浴やダイビングはもちろん、ゴルフリゾートとしても注目され、海越えショットが楽しめるコースやシーサイドコースなど、個性豊かな五つのゴルフ場が人気を集めています。
こうした観光の広がりにより、島の産業構造は農業中心から観光へと主軸が大きく変わり、今では観光が地域経済を支える大きな柱となっています。しかし、今でも農業は重要な産業です。サトウキビ、カボチャ、葉物野菜など、季節ごとの豊かな農産物を安定して生産しています。
また、島内には六つの酒造所があり、伝統的な泡盛づくりが受け継がれている一方、近年はジンやラムなど新たな蒸留酒づくりにも挑戦しています。伝統と新しい試みが共存する、宮古島らしい発展の姿です。
島を象徴する文化に「オトーリ」というものがあります。「親」となる参加者が口上を述べ、注いだ杯を他の参加者へ順に回す独特の風習です。全員が口上を述べることで互いの思いを語り合い、場の一体感を育ててきたこの文化は、宮古空港と下地島空港という島内二つの空港への国内主要都市直行便の誘致をはじめ、大きな事業を地域で成し遂げる力にもつながってきました。二つの空港は、国内主要都市だけでなく、韓国・台湾との路線も就航しており、高いアクセス性が観光や物流を支え、島の未来を大きく広げています。
自然、文化、産業が調和しながら発展してきた宮古島。結束の力、二つの空港のアクセシビリティー、そして商工会議所と会員事業者の取り組みが、これからの宮古島をさらに豊かな未来へと導いていくことでしょう。どうぞ「んみゃーちよー(いらっしゃいませ)」。宮古島の温かさを、ぜひ肌で感じてください。
