糸魚川商工会議所(新潟県)が事務局を務める糸魚川産業創造プラットフォーム(以下、糸魚川PF)はこのほど、地元の人に糸魚川の木材をより身近に感じてもらおうと、地元産の杉を原料としたオリジナルクラフトジン「SANKA(サンカ)」の販売を開始した。糸魚川PFの一部門として、糸魚川地域の森林資源の活用を通じて新たな価値創造、地域内経済循環の実現を目指す「緑でつなぐ未来創造会議(以下、3M)」が企画した。
「SANKA」は糸魚川産の杉を製材する過程で発生する枝葉やチップ材を中心に、朴葉(ほおば)をブレンドするなどさまざまな植物を組み合わせた、さわやかな飲み口と森林浴のような香りが特徴。名称には、清らかな「山河」、杉の香り「杉香」、「賛歌」のほか、多くの人々が森の再生に「参加」してほしいという願いが込められている。
3Mはこれまで、糸魚川地域独自の住宅基準「ISSH」の企画、親子参加型の森林体験イベント、小学校への出前授業を実施し、地域産木材の使用啓発活動を行ってきた。「SANKA」は商品価値の低いチップ材などを高付加価値化し、ユーザーに木を身近に感じてもらいたいという意見から、これまで建材など住宅資材を中心に扱っていた取り組みから一転し、食に焦点を当て企画した。
「SANKA」は市内の酒屋や飲食店で取り扱っているほか、オンラインで全国から購入することが可能。今後、地域の新たな土産品となるよう地元での販売促進を展開するほか、特設サイトを通じて取扱店などの情報を随時発信し地元産業としてのブランド化をさらに推進していく。
同所担当者は「3Mの活動は足掛け6年目になる。今回のように事業者の皆さまがさまざまな意見を出し合い企画、活動してきた内容が注目いただけることはうれしい。森林資源の活用という大きなテーマを背負った事業だが、地元独自の住宅基準も少しずつシェアを伸ばし地域に根付きつつあると感じている。さらなる地域経済の活性化を目指し活動していきたい」と述べた。
