海と都をつなぐ鯖街道を往来する人々を癒やした豊かな自然
日本海に臨む小浜市はかつて、豊富な海の恵みを京の都に運ぶ「鯖街道」の起点であり、日本海沿岸各地とも海と陸の道でつながる一大港湾都市でした。鯖街道という名称は、京の庶民が好んだ塩漬けのサバを特に多く運んだことに由来しています。
福井県と滋賀県の県境付近にある針畑峠を越えるルートは、京都への最短ルートだったために険しいながらも盛んに利用され、人々が踏み固めた山道が今も当時のまま残されています。このあたりは雲海が見られることでも知られ、遠敷(おにゅう)峠から遠敷谷を望むと、気候条件が整えば神秘的な情景に出合うことができます。
観光担当者がすすめる!わがまちの「イチ押し」
小浜商工会議所 松井 秀勝
「御食国(みけつくに)若狭おばま食文化館」は、古代から都の食を支えた御食国・若狭小浜の食の歴史などを展示している「食のミュージアム」です。キッチンスタジオや伝統工芸が楽しめるなど体験施設もあり、さまざまなイベントへの参加も可能です。
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