日本商工会議所青年部(日本YEG)は、~YEGによるYEGのためのビジネスサポート~ビジネス活性化事業「Biz サポ YEG」を、2019年7月9日の福山商工会議所(広島県)での開催を皮切りに、全国(セミナー4カ所・相談会9カ所)で実施する。
現在、全国のYEGメンバーが3万4000人を超える中、YEGのネットワークを実際のビジネスに生かすことができる環境の整備が求められていた。そこで日本YEGは、YEGのスケールメリットを生かしたYEGメンバー同士によるビジネスサポート事業「Biz サポ YEG」を新たにスタートさせることとした。
初めに、専用ホームページ「Biz サポ YEG 相談窓口」 を開設し、ビジネスに関する悩みや課題の相談を受け付ける。「財務に関すること」「営業に関すること」「労務に関すること」「人事に関すること」などをヒアリングした後、担当委員会メンバーが把握している類似事例から、相談者の相談内容に当てはまる事例を紹介し、各事業所が抱える問題の解決の糸口とする。その他のサポートとして、類似事例に関わるYEGメンバーとの会合の設定や、各地商工会議所経営指導員との連携支援などで問題の解決を図る。
さらに、YEG間のビジネスをより活性化させるため、ビジネスに関する参考事例を紹介する「Biz サポ YEG セミナー」を開催する予定だ。同じ経営者としての悩みや課題を共有し合い、ビジネスのヒントやチャンスをつかむ機会とする。セミナーは3部構成とし、第1部では、ビジネスにおける悩みや課題の解決事例を、事業承継・第二創業・販路拡大などのカテゴリーに分けて紹介する。第2部では、参加者がそれぞれ関心・興味のある分野に分かれ、その分野におけるビジネス事例を検討し、意見交換を行い解決への糸口を模索する。専門分野としての具体的な助言や、YEGという団体をどのように生かすのかなど、実効性のあるディスカッションが狙いとなる。第3部では、日本YEGが持つさまざまなビジネス支援メニューを紹介。その中で関心・興味のあることについて個別に相談を行う。この相談は引き続きWEBでも受け付けるが、各ブロックで本事業開催時にも相談窓口を設け、少しでも多くのメンバーに活用していただけるようにする。
中小企業・小規模事業者数が減少している中でも、会員数を伸ばしているYEGだからこそ、加入するメリットを創出することが、日本YEGとして果たすべき役割である。ぜひとも本事業を利用して、自企業の発展の一助としていただきたい。
令和元年度日本YEGビジネス活性化委員会・原田史朗委員長インタビュー
Q1 本事業について委員長(委員会)が期待するところを、一言でお願いします。
YEGがビジネスに生かせる団体であることをより知ってもらい、また、さらにビジネスに生かしやすい環境づくりに取り組んでいきたい。
Q2 各地商工会議所経営指導員との連携支援とは、具体的にどのような方法でしょうか?
基本的にはYEGのスケールメリット、3万4000人の全国のYEGメンバー同士で助け合える状態にしたい。それでも行き届かない場合に、各地商工会議所経営指導員を紹介させていただく。
Q3 福山で実際に開催し、感じられた手応えなどを教えてください。
セミナー第2部の意見交換では、専門分野としての具体的な助言と、YEGという団体をどのように生かすのか、という両面の意見が活発に飛び交い、大変好評を得ることができた。次回以降のセミナー開催につなげていきたい。
取材・写真撮影:日本商工会議所青年部(日本YEG)広報委員会
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