日本商工会議所青年部(日本YEG)は、2019年4月23日、1月にオープンした東商グランドホール(東京都千代田区)において、「日本商工会議所青年部全国会長会議」を開催した。同会議は、全国各地の商工会議所青年部(単会)会長を対象に、地域経済を担うリーダーとしての資質向上・意識高揚を図るとともに、単会の課題などについて意見交換を行い、単会運営の活性化と一層の充実を図ることを目的としたもの。今回が2度目の開催となり、単会会長をはじめ日本YEG出向者など約700人が一堂に会した。
経営者の大先輩・三村明夫日商会頭の講話~青年経済人への期待~
初めに、日本商工会議所の三村明夫会頭による講話が行われた。新しく1万円札の顔となる渋沢栄一の実業家としての足跡と、そこから学ぶ企業論を三村会頭独自の見解を交えながら解説。そこから、令和の時代に求められる理想の企業経営について語った。その内容は、これからの日本を支えていく各地域の青年経済人のリーダーたちに対して、事業存続のためには変化を拒まず、時代に沿った事業運営、またYEG運営を行っていくべきであり、YEGの一つの意義は、そのためのネットワークづくりであるという力強いものであった。
1年間、地域の若手経営者のリーダーとして奮闘する単会会長にとって、大変貴重な激励の言葉となった。
日本YEG田中会長から全国の単会会長へ熱いメッセージ
和やかな雰囲気の中、日本YEGの田中暢之会長が、会長所信と運営方針の発表を行った。田中会長は、日本YEGが今後も全国の単会のために事業を展開していくこと、その多種多様な取り組みを自企業の発展に役立ててほしいこと、仲間や家族とのつながりを強固なものにしていってほしいこと、これらの点を、全国の単会会長に強く訴えた。
「組織のブランディング」をテーマに濃密なディスカッションを展開
単会会長が10人程度のグループに分かれ、単会の活動、地域行政との関係性、一般市民からの知名度や評価など、グループごとに成功例や失敗例、課題や将来のビジョンを語り合った。参加者からは、「自単会に自信を持つことができた」「興味深い取り組みを知ることができた」「課題の解決に向けた糸口が見つかった」など多くの声が上がった。
その後の懇親会でも、ディスカッションの熱気そのままににぎやかな宴が催され、おのおのが新たな出会いを求め、また絆を深める機会となった。
会議終了後、田中会長は「この会長会議によって各地のリーダーである単会会長の資質の向上と意識の高揚を図ることで、今後展開される日本YEGの事業は、より一層有益なものになる」と語った。 また、参加者からは、全体を通して「経営者の大先輩である三村会頭からの話を、今後の自社の経営に生かしていきたい」「単会会長として各地の同志の存在が心強い」「有意義な時間を過ごせた」などといったコメントが寄せられた。
取材・写真撮影:日本商工会議所青年部(日本YEG)広報委員会
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