農林水産省はこのほど、「2018年農林水産物・食品の輸出実績」を公表した。農林水産物・食品の輸出額は9068億円(前年比12・4%増加)で、6年連続での増加となった。政府は、19年の輸出額を1兆円とする目標を掲げている。
輸出額の内訳は、農産物が5661億円(前年比14・0%増)、林産物が376億円(同6.0%増)、水産物が3031億円(同10・3%増)。輸出先は、1位が香港で2115億円(同12・7%増)、2位が中国で1338億円(同32・8%増)、3位が米国で1177億円(同5.5%増)となった。
品目別の上位を見ると、畜産物では牛肉が247憶円(同29・1%増)、青果物ではリンゴが139億円(同27・6%増)、水産物ではホタテ貝が476億円(同3.1%増)となった。
また、上記の輸出実績に含まれない、1品目20万円以下の貨物(少額貨物)の農林水産物・食品の輸出額を推計したところ、2018年は520・3億円で、前年比12・7%の増加となった。
吉川貴盛農林水産大臣は記者会見で、「今年は輸出額1兆円の目標年なので、TPP11や日EU・EPAによる関税削減も生かしながら、気を緩めることなく目標の達成に向け取り組んでいきたい」とコメント。また、目標達成に向けては、18年比10・3%以上の増加が必要であることから、「農林水産業の輸出力強化戦略に基づき、輸出を目指した産地、グローバル産地づくりや輸出業者とのマッチングなど生産者への支援を行いながら、目標に向かってしっかり努力をしていきたい」と目標達成へ意欲を示した。
詳細は、http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kaigai/190208.htmlを参照。
最新号を紙面で読める!