鹿沼商工会議所(栃木県)は5月30日~6月1日、鹿沼市内の工場を一般公開する「第2回かぬまオープンファクトリー」を開催した。同市には、ものづくりを支える工作機械を開発するミツワ精機や荷車づくりの技を受け継ぐ乾樫木工所などさまざまな工場がある。
同イベントはこうした鹿沼のものづくりの魅力を、実際の現場を見て知ってもらうことが狙いだ。今回は木工、機械金属、園芸、食品製造など35社が工場を公開。3日間で約700人が訪れ、工作機械が稼働する様子や職人の技を見学した。また、初日には「ものづくりのまち鹿沼」をテーマに工場で働く人との交流会も実施した。
参加者からは「鹿沼には想像以上にいろいろな工場がある」「将来を考えるのに役立った」との声が、参加企業からは「他の工場を知り、仕事につながった」などの声が上がっている。 イベント開催に当たり、同所は市内の小中学校や県内の工業・農業・商業高校、高等専門学校で2万枚のチラシを配布。生徒らにPRした。同所は「産業観光の一つとして昨年から2回開催してきたが、工場の公開は若者の雇用確保につながる面もある。今後も事業を継続していきたい」と話している。
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