鶴岡商工会議所(山形県)は12日から、日商の「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」を活用した「出羽三山詣で~食と銘酒で語らう旅」事業で開発した「日本酒メニューブック」と「ひとり盃洗(はいせん)セット」の運用を始める。
これらは、今年10~12月に行われる新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーンに向けた準備の一環で、まず湯野浜温泉の8施設でスタートする。同所は、同温泉と鶴岡7酒蔵、鶴岡市などと連携し、「詣でる、つかる、いただきます」という市の観光テーマに基づいて出羽三山の精神文化と精進落としの風俗をフューチャー。現代風にアレンジして地域資源を前面に押し出す。山形県産米でつくった地酒の提供方法を研究し、地元のお酒に詳しい地域として湯野浜温泉の知名度を高め、鶴岡のお酒の消費量増加促進を狙うという。
メインターゲットは30~40代の女性旅行客。酒蔵視察の実施や定期的に学習を重ねることで関係者のレベルアップを図りながら、きめ細やかな付加価値の高いサービス提供を目指し、日本酒ブームの追い風に乗りたい考えだ。こうした一連の取り組みをきっかけに、交流人口の拡大が期待されている。
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