日本政府観光局(JNTO)はこのほど、6月の訪日外国人旅行者が前年同月比6・5%増の288万人となり、過去最高となったことを発表した。これにより、2019年上期(1~6月)の訪日外国人旅行者数は、前年同期比4・6%増の1663万人となり、上期としても過去最高を更新した。
6月を国・地域別に見ると、中国で単月として過去最高を記録したほか、16市場(韓国、台湾、香港、シンガポール、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で6月として過去最高を記録した。
JNTOでは、「東アジア市場では全市場で前年同月を上回り、特に中国では前年同月比15・7%の高い伸びを記録したことが訪日者数全体の増加に寄与した。また、欧米豪市場でも、継続的に展開してきた訪日旅行プロモーションの効果もあり、前月に続き全市場で訪日外国人旅行者数が前年同月を上回った。これに対し、東南アジアの一部市場では、休日の配列による旅行需要の移動や航空座席供給量の減少の影響などにより前年同月を下回る例が見られた」と分析している。
観光庁の田端浩長官は記者会見で、「本年9月からラグビーワールドカップが国内12都市で開催され、さらに、来年はオリンピック・パラリンピック東京大会があり、わが国の魅力を海外に発信する絶好のチャンス。2020年4000万人の目標達成に向け、『観光ビジョン実現プログラム2019』に掲げている各種施策を政府一丸、官民一体で着実に推進していきたい」と意気込みを示した。
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