政府は4月16日、「第2回中途採用・経験者採用協議会」を首相官邸で開催した。会議に出席した日本商工会議所の三村明夫会頭は、「年齢に関わらない多様な選考・採用機会を拡大していくために、中途採用を促進していくことは重要」と指摘。一方で、転職者数の内訳を見てみると、中小企業では大企業からの転入者数よりも、大企業への転出者数の方が多いことから、大企業中心の中途採用に焦点を当てて政策を進めれば、中小企業の人材確保に大きな影響が出る点について懸念を示した。
また、中小企業の円滑な中途採用の環境整備には、「仕事のやりがい」「経営者との距離の近さ」「企業の成長力」など、中小企業で働くメリット・魅力を求職者へPRしていくことも必要であるとして、官民を挙げての取り組みを求めた。
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